新居への引越しは、不要なものを手放す絶好の機会です。
でも、いざ片付けを始めると、「後で使うかもしれない」「思い出が詰まっている」と迷ってしまいがちですよね。
そんな時、どうすればスムーズに物を減らすことができるのか、その方法とポイントをご紹介します。
引越しと整理で得られるメリットは？
引越しをきっかけに整理を行うと、様々なメリットがあります。
メリット1.引越し費用を抑えられる
引越し費用は、荷物の量に大きく左右されます。不要なものを事前に処分することで、引越しの手間を抑えることができます。
メリット2.梱包と開梱がラクになる
余計なものがない分、荷造りや新居での荷解きがスムーズに進みます。引越し当日の忙しさを軽減でき、新生活を早くスタートさせられます。
メリット3.新居がすっきり快適に
事前に整理することで、新居での物の配置にゆとりが生まれ、生活空間が広がります。清潔で整った空間は、新しい生活を快適に送るための大切な要素です。
整理を始めるベストなタイミング
引越し準備はだいたい2〜3週間前からが一般的ですが、整理には引越しの1.5ヶ月前から着手するのがおすすめです。
特に、処理に手間のかかる家具や家電製品は早めに対応しましょう。自治体による大型ゴミの回収は事前予約が必要で、回収日も限定されています。
引越しを決めたら、すぐに整理をスタートすることがポイントです。
また、引越し業者への正確な見積もりは、整理を終えた後の荷物の量が明確な時に行うと良いでしょう。これにより、後から追加料金が発生する心配もなくなります。
家族ごとの引越し準備：それぞれに合った片付けのコツ
新しい生活のスタートにあたり、一人暮らし、カップルでの生活、または子どもがいる家庭など、生活する人々の構成は多種多様です。
家庭の形に応じて、引越し時の片付けには特に注意すべき点があります。
ここでは、さまざまな家族構成に合わせた引越し時の片付けのアドバイスをご紹介します。
【一人暮らしの場合】必要最小限に
一人暮らしをする際の住まいは、通常、スペースが限られています。そのため、不必要な荷物を多く持ち込むと、限られた空間を圧迫してしまいます。
引越しするときは、「足りなければ後で買えばいい」という考えを持ち、本当に必要なものだけを選んで持っていくよう心がけましょう。
【カップルで同棲の場合】お互いの持ち物をチェックしてから
共に生活をスタートさせるカップルにとって、不注意で同じものを二重に持ち込んだり、必要なものを間違って処分してしまったりすることはよくあります。
どのアイテムを残し、どれを手放すかは、お互いに確認し合い、共同で決めることが重要です。
さらに、「新居は広いから問題ないだろう」と安易に考えて片付けを進めると、家具が入らなかったり、後からの手間が増えたりすることがあるので、新居でのスペースを事前にしっかりと確認し、計画的に片付けを進めましょう。
【子どもがいる家庭の場合】限定して選ぶ
子どもがいると、記念品やおもちゃなどで「手放せない」と感じることが多くなります。
そういったアイテムは、「ダンボール何箱分まで」とあらかじめ決めておくと、選びやすくなります。大切なものを選び、それ以上のものは写真に撮って記憶に残すのも一つの方法です。
子どもにも片付けを経験させる場合は、事前に制限を設け、自分でどれを保持するかを選ばせると、片付けがスムーズに進みます。
片付けの際の決め手：何を持っていて、何を手放すか
引越しは、なかなか断ち切れなかった物や「将来使うかも」と思い溜め込んでいた物を再評価する良い機会です。
しかし、長く持ち続けた物を片付ける時には、はっきりとした基準を持つことが重要です。さて、片付けを進める上で、どんな基準で物を選び分けると良いのでしょうか？
1. 使用頻度に基づく選択
片付けの重要な基準の一つは、「実際に使っているかどうか」です。過去1年間で使っていない物は、今後使う機会がほとんどない可能性が高いです。
逆に、現在使っている物や最近1年以内に使った物は保持するべきだという明確な線を引くことができます。
2. 「必要」「不要」「保留」で区分け
片付けをしていると、「いずれ使うかもしれない」「捨てるのが惜しい」という物に遭遇することがあります。
そんな時、迷う物が出てきても、すぐに決断が下せない時は、「必要な物」「不要な物」「保留する物」の3つにカテゴリー分けして、迷った物は一旦保留にします。
保留にした物は、他の片付けを済ませた後に再度見直し、決断を下すと片付けが捗ります。
3. 同類の物は数を定めて選ぶ
同じ種類の物、例えば衣類やキッチン用品、小物類を多く持っている場合、いくつ保持するかを決めて選択し、それ以外は処分するようにしましょう。
衣類やキッチン用品のように、後から再購入できる物は、必要最小限に留めて整理することが望ましいです。
整理する時の手順
整理を始めるときに何から手を付ければいいのか、迷うことはよくあります。
スムーズに整理を進めるコツは、まず手放しやすいアイテムから取りかかることです。ここでは、効率的に整理を進めるための順序を紹介します。
1.衣類
衣類は、他のアイテムよりも判断がしやすく、サクサクと整理できます。直観で「これはいる」「これはいらない」と分けることができるため、整理のスタートに最適です。
衣類から整理を始めると、その後の作業へのモチベーションも自然と上がります。
2.本・雑誌
本や雑誌を整理する際は、カバーを見て即座に決断することがポイントです。中身を見返し始めると時間がかかってしまいます。
長い間手に取っていない本や雑誌は、迷わずに整理しましょう。本を手放すのが難しい場合は、「5.趣味・記念品」の段階で改めて見直すのも良いでしょう。
3.小物
小物類は、「いつか使うかも」と考えがちで、整理が進みにくいことがあります。
そのため、衣類や本といったカテゴリーを先に整理し、整理の感覚に慣れてから小物に取りかかると、「必要か不必要か」の基準が明確になりやすくなります。
4.書類
書類は「後で必要になるかも」と思ってつい保留にしがちですが、実際には必要な書類は少ないものです。
デジタル化できる書類は積極的にデジタル化し、「基本的に書類は手放す」という姿勢で整理を進めるとスムーズです。
5.趣味・記念品
趣味のアイテムや記念品は、感情的な価値が絡むため、整理が複雑になりがちです。
整理に少し慣れてきたら、このカテゴリーに取り組むと、冷静に「本当に必要か」を見極めることができます。
6.生活用品・キッチン用具
一度も使っていない、または使い古された生活用品やキッチン用具は、「必要になったら再購入する」と考えて、思い切って手放しましょう。
この段階では、使い勝手の悪いアイテムを減らすことで、より快適な生活空間を目指します。
7.家具・収納アイテム
家具や収納アイテムは、整理の最終段階で取り組むと良いでしょう。
他のカテゴリの整理が完了すると、どのような収納が必要か、どの家具が本当に必要かが明確になります。
8.家電製品
家電製品は、新居でも使用するアイテムが多いですが、不要な付属品やパッケージは手放すべきです。
「将来売るため」と保持しておくことも考えられますが、時間が経つと価値は低下します。不要なものは思い切って整理しましょう。
早めに手をつける、整理のススメ
引越し準備における整理のポイントをご紹介しましたが、意外と時間がかかるのが整理作業です。
できるだけ早く始めることをお勧めします。引越しの決定と同時に整理をスタートさせることが、よりスムーズな準備につながります。
今回の記事で触れた、引越し前の整理についてぜひ活用し、新しい家での新生活をスムーズに始めましょう！
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